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マイナー腐女子文字ぼやき

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同人から心が離れてしまう訳(後半)

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na2shichanradio.hatenablog.com

 前半は上からどうぞ。前回は、原作とジャンルを中心に書いてきました。

 

さて、心が離れてしまい始めたのは、社会人になってからです。

同人のことを、卒論を書きあげた大学生時代の冬から社会人の今まで、ラジオトークで話してきました。

radiotalk.jp

これからも出来るだけ続けたいですが、やはり本を出した頃とは心情は一変しています。

社会に出て、己の環境や関わる人。それらに付随して、わたし自身何が変わったのか。後半ではそれをお話します。(後半は大分現実的な話です)

 

 

理由⑤社会人になり、学生時代から変わらない自分が気になったから。

去年の夏頃、一人暮らしを始めました。

一人暮らしのお金は、初任給から出来るだけ給料の総てを貯金していて、引っ越してからも、基準の金額より下回らないように倹約しています。(家に入れるお金、人型を保つための服や化粧品、自己投資になる本以外は節約。)

 

とは言いつつ、社会人一年目の時に同人イベントに出たので、その時はお金がかかりました。

ですが、銀行に眠る紙一枚より、一生に一度の勇気と希望の祭典へのチケット。わたしは、それにお金を払う価値を見出しました。

ついでに言うと、初めてイベントの話をした回で、おそらくわたしのラジオを知った人が多いのです。ありがたいことに、色々な方に興味をもっていただけました。貯金するよりもやりたいことがあるならやるべきです。人生は去っていくもの。やりたい時に始めるべきです。

 

……本題に戻りますが。一年目の夏頃、社会人になり「これでいいのかな」と思い始めました。

お給料をもらっていても、わたし自身何か変わった訳ではありません。家事も出来ないし、料理もできない。いや、特にしたいとも思いませんでした。「変わりたい」とも思えず日々が過ぎていきました。

その頃は、同人イベントに出たい、好きな人と付き合いたい等、なんだか「楽しいことしか見たくない・したくない」という状態でした。

理由⑥世間が「年相応」を求める中、現実に危機感を抱いたから。

 「このまま年だけ取っていき、中身は学生時代から何も変わらないのかな」とうっすら危機感を抱きました。

それは、周囲が自分を見る目も厳しくなったことや、往復4時間弱通勤に時間を取られていたことにも由来します。

将来のことを考える暇がなくても、社会は「年相応」を求めてくるものです。年齢を重ねることと、精神が大人になっていくというのは、イコールではないのです。

一人になって、将来のことや自分のことを考えたい。そして出来ればそれを記したい。これらが一人暮らしを始める原動力でした。

 

つまり、同人から離れてきた訳は、現実に危機感を抱いたということです。

今も好きなキャラクターやジャンルの考察や創作を見るのは大好きです。でも、それらに時間を取られて、自分自身が社会から置いてかれてしまうのは非常に怖かった。

「推しの絵が何人にいいねされた」より、「一人暮らしをした」、「仕事で評価された」、「結婚した」等の現実的な結果が欲しかったのです。

(このことは読み手で意見が分かれるかもしれません)

 

なんだかんだ、「わたしはわたしの道を行く!世間なんて関係ない!人生に焦るなんて、世間に踊らされているだけ!」というのは、無理でした。ある程度結果を出していれば、誰からも文句言われないだろうと信じたい。今はそういう心境です。

 

同人も実生活も全て満足いくようにするには、体力も時間も全然足りません。だから、人生で取り返しがつかないことに、より目を向けたいのです。「何事もいつからでも挑戦できる」と世間は言いますが、希望の有無にかかわらず、出産のように生物として可能な期限があることも現実には存在します。

 

理由⑦二次創作よりやりたいことができたから。

同人から心が離れてしまう訳の後半も終盤です。

一人暮らしをし、4時間の通勤は片道30分の徒歩通勤に変わりました。18時に定時退社した場合、7時前にはベッドの上でリラックス。寝るのが、24時だとしても、5時間は好きに出来ます。その内、1.5時間くらいはご飯やお風呂だとしても、大分時間を創り出すことが出来ました。

 

日記を書く、文章を書く、ゲームをする、運動をする、読書をする等々……コロナでお家時間ではありますが、色々出来ています。その中で、「もっと文章を書きたい」と「体に気を使って筋肉を付けたり太らないようにしたい」という気持ちに気づきました。

恐らく、実家暮らしだと考える時間もなかったと思います。平日多少やりたいことが出来、休日に外出してみようという意識も産まれました。(実家の頃は、休日は平日の疲れを取ることで終わっていました)

つまり、他のことにも、同じくらい興味が出てきたのです。

今は「見る専」のような形ですが、気が向いた時に絵や文を誰のことも気にせず描いています。

推しだけではなく、一次創作だったり気になるキャラだったり。文章も、小説ではなくエッセイ(ほぼ考え事の整理ですが)やこのブログの記事です。

同人をやっていると、「今はまっているいるジャンル以外の絵を描くのは良くないかな」と思いがちでした。ですが、好きな時に誰にも見せずとも描くことは、しがらみがなく幸福です。

 

最後に

 熱意があればまた本を作ろう、今はそのような状態です。

一つを離れても、新しいものがまた一つ、心に入ってきます。

もし苦しい状態が続く中、創作をしているのなら一度休むことは大事です。他にも目を向けてみましょう。

趣味の一つとして他にやりたいことはないのか。創作に時間を取られているが、現実で向き合いたいことはないのか。将来はどうしたいのか。色々考えてみることも良いです。

現実もジャンルの盛衰も自分で全てをコントロールはできませんが、気が付いたところから人生は少しずつ軌道を変えられます。

 

 

では、ここまで読んでいただきありがとうございます。

何かあれば、こちらにお願いします。ななしちゃんでした。